「極・メイド・イン・ジャパン」

夜になった。

呼び鈴が鳴る。

クロフィが出ると、バレンとみちるが待っていた。

「最後の一人が見つからないのよね・・・」バレンがため息をつく。

「揃わないと今回は意味無いのです」みちるが言う。

「え?なんで?」

「今回は、貴方達に斬首を命じた者が遂に転生したのです」

「転生した!?」クロフィが大声をあげる。

「声が大きいです!別にいいけど」みちるが人差し指を立ててシーの格好をした。

「続けますが、貴方達3人に憑いた三人の霊が揃って、その斬首を命じた者を抹殺しなければ今回は呪いが解けません」

「SEXではダメなのか!」またクロフィが大声をあげる。

「声が大きいです!今回は内容もダメ!」みちるは人差し指でバツを作る。

「じゃあどうやって最後の一人を見つけるのよー」クロフィのため息。

「申し訳ない・・・案内役なのに今世はどうやっても見つからないのです」みちるは本当に反省している。

クロフィは言い過ぎたかなと少し心を痛めたので、話題を少しスライドする事にした。

「斬首を命じた者は、どこにおるのだ?」

「地下ボクシングという施設のAブロックにおります」ここぞとばかりみちるは胸を張って言った。

「またボクシングか、私は苦手だぞ、弱いし」

「まあまあ、クロフィ殿、それよりも業を貴方達に向けた能力。今世もどのような能力を持っておるか分かりませぬ」

「その地下ボクシングに潜入するか、同士のもう一人を探すか・・・どっちにするか」腕組みをしながらバレンが言う。

「何を話してるんだよぅ」五郎が出てきた。

「あ、五郎、ボクシングを会得したいのだが、どうにかならないかという話だ」とっさにクロフィはごまかした。

 

「ウチの高校に女子ボクシングがあるから聞いてあげるよぅ」そう言うと五郎は眠そうに家に入って言った。

「すまん・・・バレン・・・こういう展開になってしまった・・・」

「あ、ああ・・・まあいい、強くなれば役にも立つだろう」

 

 

数日後

 

「練習お疲れさまー」女子ボクシング部の部長が手を叩いて部活の終りを告げる。

「ハア・・・ハア・・・バレン・・・」

「な・・・なに・・・ハァ・・・ハア・・・」

「何回ゲロ吐いたか・・・」

「三回・・・」

「今世の体は貧弱すぎるぞ・・・」

「ホント・・・軟弱ね・・・」

 

二人が話していると、冷やかしに二人の女子が寄ってきた。

「あんたら、やめたら?体力無いし、今からスパーやる?ゲロ女!」

 

ピキッ

 

「なあバレン?」

「なぁにクロフィ?」

「念を久々に練ってみるか?」

「いいわね」

 

 

「斬(ざん)!」クロフィが5メートルは離れている女子一人にフックのようなパンチを打った。

シャキと音がして、その女子の髪の毛がバサッと鋭利な刃物で切ったように落ちた。

「え?なに?なに?」

「あんた!髪の毛切れてるよ!」

 

「突(とつ)!」バレンが右手をパーにして突き出した。

「うぶぇあ!」もう一人の女子が壁まで吹き飛んだ。

 

 

「あーセイセイした」

「ほーんとセイセイした」

クロフィとバレンは堂々と更衣室に入っていった。

 

「ちょ!バレン!何で私のトランクス嗅いでるのよ!」

「いや、前世との匂い比較・・・」

「え?」

「今世はワキガ臭い・・・ってことはマンコが臭い・・・じかに嗅がせてくれない?」

「冗談じゃない!ってか今世って?前世は?」

「チーズ臭」

「ひょっとして・・・前世でもレズだったのか?」

「うん」

「言えよ・・・コッソリ嗅がれてたなんで気持ちが悪い・・・」

「クサマン・・・」

「?」

「女性器が臭いってこと」

「・・・」

「じかに嗅いだらいい香りかもよ?」

「・・・ホントか?」

「うん、クロフィはクサマンじゃないかもしれない」

「じゃあ下は全部脱ぐぞ」

「はいな♪」

「早く嗅げ!」

ピトッ

「鼻をくっつけるな!っていうか・・・開くな・・・」

「開いてちゃんと中まで嗅がないと」

「屈辱だ!屈辱だ!」

「クロフィ・・・真っ赤、ハハハ」

「私はレズでは無いぞ!断じて!友情で嗅がせてやっているだけだぞ!」

「どーこーまーでー開くんだー!」クロフィの赤面は続く。

「びろーん、18才のマンコだーなんかムワッとするぞー」

「早く嗅げ!」

「はーい、クンクン・・・」

「どうだ?」

「セーーーーフ!」

「そうか・・・じゃあコシマキをはくぞ」

「とりゃ!」

「うっ!」

バレンは人差し指でクロフィの尿道を突いた。

チョロッと尿が漏れた。

「がーっ!ばーかーやーろー!」

「へへへ」

「怒るぞ!今世最大に怒るぞ!!・・・・・う・・・」

「どうした?クロフィ」

「怒りすぎて・・・ゴプッ・・ゲロが・・・」

「そういや私も体力限界なんだった・・・オゲ・・・」

「ゴボッ!」

「ゲロッ!」

「ウボッ!」

「ガボッ!」